当社の強み
WOWOWの強みと独自性
映画やドラマ・スポーツ・音楽・ステージ・ドキュメンタリー・アニメなど、あらゆるジャンルのエンターテインメントを扱う日本初の民間衛星放送局、WOWOW。これまで基幹事業であるBS(放送衛星)放送に加え、ケーブルやCS(通信衛星)、IPTVなど、様々なチャネルを通じて、異なる視聴環境のお客さまに驚きや感動を届けてきました。
2012年にはWOWOWの加入者であれば追加料金なしでライブ配信や見逃し配信が見られる「WOWOWメンバーズオンデマンド(WMOD)」、2021年にはWMODを更に進化させた番組配信サービス「WOWOWオンデマンド(WOD)」がスタート。テレビやBS視聴環境がなくても、スマートフォンやタブレット、パソコンからいつでもコンテンツを楽しめるようになりました。
現在では国内外からさまざまな事業者が参入し、動画配信市場は加速度的に拡大を続けています。群雄割拠の時代において、「放送か配信か」ではなく、放送と配信をシームレスにつなげ、両方の強みを活かすことで、WOWOWでしか体験できない独自の価値を提供していくことに力を入れています。
例えば、WOWOWが長年注力してきたテニスやゴルフといったスポーツコンテンツ。優勝候補のスター選手の試合はテレビ放送で視聴しながら、期待のかかる日本人選手をスマートフォンの配信で追うといったリッチな視聴体験が、WODによって可能になりました。また、2022年にハリウッドと共同制作した『TOKYO VICE』を皮切りに、ブロードウェイミュージカルを日本人キャストで初上演した『ジャニス』、2023年から3シーズンにわたって展開する連続ドラマW『フィクサー』など、豪華なクリエイターとともにクオリティの高いコンテンツを生み出すことで、他では得られない感動を届けていきます。
また、WOWOWがコンテンツのクオリティにこだわり続けることができるのは、お客さまとの強い結びつきがあってこそ。コンテンツを届けて終わりではなく、コンテンツを起点に「コミュニティ」を広げること、そしてそれによって「カルチャー」を育んでいくことを何よりも大切にしています。
これまでの取り組み
-
WOWOWが独自価値を提供してきた代表例として、LPGA(全米女子プロゴルフ協会)女子ゴルフツアーで日本人選手に密着し、一挙手一投足を捉え続けた「日本人選手専用カメラ」があります。選手がショットやパットを打つところだけでなく、コースを歩いているときの様子や表情の変化などにフォーカスし、現地で観戦しているかのような特別な緊張感をお届けしました。お客さまから好評を博し、注目選手が出場する今後の大会でも導入予定です。WOWOWは、長年培ってきた放送ノウハウと新たな映像機材を駆使した配信技術を掛け合わせることで、他にはない体験を生み出しているのです。
-
沖縄が本土復帰50年を迎えた2023年に放送したオリジナル連続ドラマ「フェンス」では、「アンナチュラル」などを手掛けた野木亜紀子氏を脚本に迎え、沖縄が抱えるさまざまな問題をリアルに描きました。プロデューサーを務めたのは、普天間基地のすぐそばで生まれ育った経歴をもつ沖縄出身のWOWOW社員。今だからこそ沖縄を題材にした作品を発信するべきという強い思いで企画し、実現させました。コンテンツのクオリティに徹底的にこだわり抜くために、社員一人一人の思いを大切にする。それが、WOWOWにおけるコンテンツとの向き合い方です。
-
また、WOWOWは放送・配信事業以外のコンテンツ制作にも力を入れています。2022年に上演したミュージカル「ジャニス」では、ブロードウェイミュージカルのローカライズ(日本版制作)にWOWOWとして初めて挑戦。総合プロデューサーに亀田誠治氏、主演にアイナ・ジ・エンド氏を迎え、豪華キャストとともに日本オリジナルの「ジャニス」を作り上げました。
WOWOWがブロードウェイミュージカル『ジャニス』を製作する意義! “和製”でも“コピー”でもない「日本ならでは」のミュージカルを!
-
2023年3月から半年間にわたって、東方神起とタッグを組んでお届けした「東方神起×WOWOW スペシャル特集」では、ファンの方々に喜んでいただくためにさまざまな企画を仕掛けました。中でも反響が大きかったのが、東方神起としても初の試みとなったライブリハーサル観覧です。抽選に当選した100名のファンの方々を、細部の細部にまで徹底的にこだわるチーム東方神起のリハーサル観覧に招待し、話題を呼びました。
-
そのほかにも、WOWOWの辰巳放送センターにお客さまを招待し、スタジオの見学や社員と交流していただくイベント「WOWOW“工場見学”ファンミーティング」など、お客さまと一緒に次のステップを築いていくための取り組みを推進しています。コンテンツを通じて、コミュニティを広げ、カルチャーを育んでいく。それがWOWOWのビジョンです。
WOWOWのこれから
WOWOWが身を置く業界は、決して楽観視できる状況ではありません。国内外から多くのOTT事業者*が参入し、市場には多様なコンテンツが普及している現在、いいコンテンツを並べるだけでは、この激戦を生き残ることはできません。だからこそ、どこにでもある感動ではなく、WOWOWでしか味わえない新鮮な驚きや感動を届けなければなりません。お客さまは何を求め、どんなことを期待しているのか。お客さまの声にきちんと向き合い続けることはもちろん、その先に隠れた潜在的なニーズまで読みとる。そして、見るだけのメディアビジネスから脱却して、コンテンツを起点とした体験価値を提供することで、お客さまの人生を彩り豊かなものにしていく。WOWOWがすべきことは、お客さまが夢中になれるようなコンテンツを作り、熱量をみんなで共有したくなるような気持ちにすること。そして、お客さまに熱量高くWOWOWを楽しんでいただき、お客さまの感情を捉えたコンテンツやコミュニティ作りを行う。そのようにして、これからもエンターテインメントのあらゆる可能性を広げ、お客さまとともに成長を続けていきます。
OTT: Over The Top(オーバー・ザ・トップ)。インターネット回線を通じてコンテンツを配信するストリーミングサービス。