コンテンツの生まれる現場を経験し、技術のプロフェッショナルへ。
技術センター(WOWOWエンタテインメント出向中)
2018年新卒入社
WOWOWを選んだ理由
学生時代は大学院まで一貫して音響について勉強していました。主に3Dオーディオを使った作品制作や音響心理研究に取り組んでおり、卒業後は専門分野を活かした仕事がしたいと考えていました。WOWOWを選んだのは扱うコンテンツの種類が幅広く、クオリティの高いものが多かったためです。また、当時の採用サイトに掲載されていた技術社員同士の対談が魅力的だったのも理由の一つです。「時代の半歩先を進む」という言葉は特に印象に残っています。今あるコンテンツのクオリティーを磨きながら、新しい技術へも挑戦する、その両立を図ってようやく半歩先へ進む、といった内容でしたが、私自身も技術の追求とともに新しい領域へとチャレンジしたい気持ちがあり、共感したのを覚えています。実際に働く今でも、それらの言葉の意味を肌で感じる場面がよくあります。
業務内容
所属する技術センターでは、WOWOWのコンテンツを「安定的」「魅力的」にお客さまにお届けできるよう、放送設備・機器の保守・運用や音楽・スポーツ等の番組中継・収録、新技術の開発に取り組んでいます。私自身は2022年4月からグループ会社のWOWOWエンタテインメントに出向し、現在は音声エンジニアとして、番組の音声収録や、収録した音声の編集・ミキシングなどの仕事を担当しています。現場は音楽ライブやステージもの(演劇、ミュージカルなど)が多いですが、中にはテニスやサッカーなどスポーツ中継などもあります。マイクを通しただけの音は整理されていないので、聞きたい音がよく聞こえなかったり、必要ない音が聞こえたりする状態です。音声エンジニアはそれらを聞きやすく、時にはより魅力的になるよう、さまざまな機材を駆使して調整します。臨場感あるサウンドは実は「会場の音そのまま」ではなく、さまざまな工夫によって生み出されているのです。例えば音楽ライブの場合、演奏全体を俯瞰的に捉えてバランスを取りつつ、楽器それぞれの音も聞きやすくします。ノイズを除去したり、楽器同士が重なって聞きにくいところを修正したり、地道な作業も多いです。その分、自分が手をかけたコンテンツでお客さまが楽しんでいる様子を見られたときには、とても達成感を感じます。どれだけ音でコンテンツの魅力を引き出せるかが、視聴者の感動や興奮につながると信じて仕事をしています。
現場を知る、仕事を知る
現在グループ会社へ出向している状況ですが、出向を通じて現場を経験することは、結果としてWOWOW技術センターの仕事に対する理解を深めることにつながると思います。技術センターは、より良い安定した設備構築と運用、新技術を取り入れたシステム・コンテンツの開発を進めています。それに当たり、実際のコンテンツ制作現場はどんな予算感で、どんなスケジュールで、どんな人がいかなる情熱を持って働いているのか、といったことを具体的にイメージできることは、大きな強みになると考えています。いざ新しい事業を始めよう、新システムを導入しようと考えたときに、より現場に沿った現実的なアイデアを提案できるんじゃないでしょうか。私自身、以前は技術開発系の部署にいたのですが、出向を経た今は、過去と違う視点で開発に向き合えると思います。私は音声の部署に出向していますが、技術関係に限らず、多様な経験ができる現在の環境に感謝しています。
キャリアビジョン
まず、まだまだ未熟な自分の技術力を磨きたいという熱意が常にあります。自分も周りも納得できる仕事を適切な時間管理で完遂できるようになりたいですし、ゆくゆくはもっと大きな、WOWOWの目玉となるような番組に関われる技術者を目指していきたいです。自身の技術力をより一層向上させることで、これまで見えていなかった改善点を見つけられるようになり、WOWOWのコンテンツ全体の品質向上や新技術の活用にもつなげられるのではないかとも思っています。現場の経験を活かして広い視野を持ち、管理者としても技術者としても周囲に頼られるような人材を目指して、努力を重ねていきたいです。
求められる人物像
WOWOWは事業規模に対して社員の数が少ないので、若いうちから比較的裁量の大きい仕事を任される面があります。新人の頃から目の前の仕事を一つ一つ積み重ね、技術者として鍛えられていくイメージですね。初めは知識がなくても、成長していける基盤がWOWOWにはあるため、技術や機械など自分が扱うものにしっかりと情熱を注げる人であれば専門性を問わず活躍できると思います。若手の頃から幅広い分野の知識に触れた上で、とにかく自分の手を動かして何かを作りたい人なら、仕事を通して専門分野を突き詰めるもよし。システムやプロダクトを構築するのが好きな人なら、設備導入・更新の仕事でニーズに合わせたシステムを検討したり、最適化させたりする作業にやりがいを感じられると思います。